間違いだらけのうつの常識|うつ病治療は専門のクリニックへ

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増えつつある擬態うつ

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最近ではうつ病についての理解も深まり、「うつは甘え」といった安易な言論も聞かれなくなりました。しかし、情報化社会の昨今、病気への理解が深まると同時に問題となるのが、自分もそうかもしれないと考える「思い込み」です。うつ病の症状や危険性はさまざまなメディアで取り上げられていますが、一方でうつ病とはどういった病か、といった本質的な理解に関してはまだまだ不足しているのが現状です。そのため、一時的な体のだるさを感じただけで「うつ病かもしれない」と思い込んでしまう人が多いのです。このような状態は「擬態うつ病」とも呼ばれています。正確にはうつ病ではありませんが、「うつ病になってしまった」という思い込みから、うつ病同様の倦怠感や憂鬱感を覚えてしまうのです。通常のうつ病と擬態うつ病を見分けるには、「身体症状の有無」と「興味の有無」を調べてみるとよいでしょう。うつ病になると、慢性的な頭痛や肩こり、めまい、異常な動悸や発汗など、明らかな自律神経の乱れが現れます。擬態うつ病の場合、軽症であれば思い込みによって気分が塞がっているだけなので、明確な自律神経の失調は現れないのです。また、趣味などを普段通りに楽しめるかどうかも調べてみましょう。うつ病になると今まで好きだった事柄への興味が極端に減ってしまうため、何時間も部屋でぼんやりとしていることがあります。擬態うつは逆に、思い込みによるストレスから逃れるため、趣味にのめり込むようになります。こうした部分も一般のうつと見分けるポイントとなるでしょう。しかしながら、上記した判断方法はあくまで一例に過ぎません。うつ病の診断は素人では難しく、医師からのきちんとした診断を受ける必要があるでしょう。本当にうつかどうか気になる場合、必ずうつ病治療を行なうクリニックで診察を受けましょう。

うつ病の問題が現代病として取り沙汰されてから、さまざまなサイトでうつ病のセルフチェックについての記述がされています。多くの場合、10問程度の内容に答えると診断結果が表示されますが、こうした簡素なセルフチェックサイトがうつ病に対する理解をさらに遠ざけている原因なのです。うつ病を始め、メンタルヘルスに関する診断は、どの医療機関でも慎重に行なわれます。人の精神は複雑であるため、簡単なテストで推し量ることはできないのです。「擬態うつ」が増えた理由として、専門家でもない人間が作った簡単なセルフチェックサイトが増えたことが挙げられます。チェックによりうつ傾向が強いと診断され、「自分はうつ病かも」と思い込んでしまうわけです。チェック項目が少ないということは、一問ごとの点数配分が大きいことを意味し、少しでも当てはまることが多ければ簡単にうつ病だと誤診されます。本当にうつ病かどうかを判断したいなら、治療を行なっているクリニックへ行くことをおすすめします。

うつ病治療を行なうクリニックでは、医師の問診とペーパーテスト、さらに光トポグラフィーなどを用いた体への検査によって診断します。うつ病治療を行なう上で最も重要なことは、誤診を防ぐことです。もしも病状が異なっていると、間違った薬の処方や治療法により、症状がさらに深刻化する恐れがあるからです。実際にはうつ病ではない擬態うつの人でも、医師が間違えてうつ病だと診断した場合、過度な投薬によって心身に悪影響が生じる可能性もあります。こうしたことから、クリニックでは非常に厳格に診察を行なうので、擬態うつか本当のうつなのかがわかるのです。